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今回は以下のようなピアノの重さ、床補強について悩みを持った方向けの記事となっています。
この記事では、ピアノの種類別の重さやピアノに床補強は必要かという点をわかりやすく解説しています。また、補強以外にピアノを置く床におすすめの対策法をお伝えいたします。
目次
まずは、アップライトピアノ、グランドピアノの重さをみていきましょう。
アップライトピアノの重さは、小さいサイズで200kg程度から大きいサイズで約270kgです。一例としては、ヤマハのコンパクトサイズで人気の最小サイズb113が194kg、最上位モデルのYUS5DKVが278kgです。
重さは、概ね体重80kgの方3人分と同じとイメージするとわかりやすいでしょう。
グランドピアノの重さは、種類によって重さが大きく異なります。小さいサイズで250kg程度、大きいサイズになると約500kgになるものもあります。
一例としては子供部屋向けの奥行き151cmのヤマハGB1Kは261kgですが、コンサートホールでも存在感を覚える奥行き275cmのヤマハCFXは485 kgです。
アップライトピアノと比較すると、グランドピアノの方が重さもあります。ピアノの購入を検討されている方は、参考にしてみてください。
一般的住居の床は、建築基準法の積載荷重を1㎡あたり180キロの重さに定めています。1㎡あたり180キロの重さというと、1㎡あたりに60㎏の方3人に相当する重さです。
ただ建築基準法の数値は最低限で、住居によっては180キロよりも余裕のある積載荷重で計算されている場合も少なくありません。あくまでも参考程度に活用してみてください。
結論からいうと、ピアノを設置する際に床補強は必要ありません。
例えばアップライトピアノは80㎏の方3人分程度の重さですが、実際に大人3人で暮らしていても問題がないというご家庭の方が多いでしょう。またピアノよりも重たい冷蔵庫を床補強なしに設置していても、長年問題がないという方も多いのではないでしょうか。
ピアノを置くスペースを2㎡と仮定すると、2㎡の床は360キロの重さに耐えられる計算です。アップライトピアノを60㎏の方が演奏しても、問題ないでしょう。
ただ実際にはお住まいの状況にも左右されるので、実際にピアノに床補強が必要かどうかの判断について施工店や管理人と相談の上決めることをおすすめします。
古い家にお住まいの場合は、建築基準法で定められた床の積載荷重を満たしていない恐れがあります。ピアノの重さによっては、床がきしむ・床が抜けるといったトラブルが起こるかもしれません。
施工店や専門の業者に依頼して、床補強が必要かどうか検討してみてください。
床補強を専門業者に依頼した場合は、約30,000円/㎡の費用が掛かります。ただ業者によって、人件費の設定が違うものです。費用も前後することも多いので、約30,000円/㎡を目安にして業者選びにお役立てください。
床の補強はしないという場合も、ピアノを置く床に何らかの対策が必要です。床の保護や防音、脚の部分に重さが集中することが防げます。以下におすすめの対策方法をご紹介します。
下敷きマットは、ピアノの下に敷くだけで対策ができる優れものです。ピアノを搬入する前に設置しておけば、手間なく簡単に対策がとれるでしょう。
ピアノ専用の下敷きマットは、価格は、20,000円台から50,000円台が主流です。費用を抑えたい場合は、ピアノのサイズに合わせたカーペットやラグで代用することもできます。
防音対策を兼ねたい場合は、防音タイルカーペットを活用してみてください。
インシュレーターは、ピアノの脚の下に敷く部材です。プラスチックやゴムで作られているものが多く、床の保護や防音、地震対策ができます。
ピアノの脚にはめるだけで設置できるので、初めてでも簡単に設置できるでしょう。価格は、10,000円前後が主流です。
厚さ1㎝程度のベニヤ板をピアノの脚の下に設置すると、簡単に床を保護できます。ベニヤ板は、DIYショップで販売されているもので大丈夫です。
価格は、12㎜のベニヤ板で2,000円前後です。
ピアノの重さ、床補強の必要性についておさらいしていきます。
ピアノの設置に床の補強が必要か、悩む方も多いでしょう。しかし建築基準法に従って建築された建物であれば、床の対策をするだけで十分です。会社の施工業者や管理人と相談の上、対策を進めてみてください。
また床の補強や対策が大変でピアノ売却を考えている方は、ピアノの無料査定をご利用ください。
この記事を書いた人
東和樹
ピアノワン買取責任者
大切なピアノの最後を気持ちよく迎えられるよう、何よりも丁寧なサポートを心がけて業務を行っております。些細な事でもお気軽にご相談ください。