ピアノ調律の値段はいくら?料金相場と追加費用【2026年最新】

目次

先に結論からお伝えすると、ピアノ調律1回の値段の相場は、アップライトピアノで12,000〜18,700円グランドピアノで14,000〜23,100円です。

これに加えて、別途出張費(無料〜3,300円程度が中心)がかかる場合があります
(2026年7月時点・メーカー系2社/楽器店3社/個人調律師7社の計12社の公開料金を調査)

この記事では、この基本料金と出張費の仕組みに加えて、「久しぶりの調律でいくら上乗せされるのか」「当日どんな追加費用がありえるのか」まで、初めての方にもわかりやすく解説します。

相場を知っておくことが、安心して調律を依頼するいちばんの近道です。

ピアノ調律の値段はいくら?【料金相場の早見表】

ピアノの種類調律1回の値段の相場中心価格帯
アップライトピアノ12,000〜18,700円15,000〜17,000円
グランドピアノ14,000〜23,100円18,000〜21,000円

このほかに、別途出張費がかかる場合があります(無料〜3,300円程度が中心。無料エリアを設けている業者も多くあります。詳しくは[出張費の相場と無料になるケース]で解説)。

※上記は定期的に調律している場合の基本料金です。前回の調律から間が空いている場合は、別途割増料金がかかります(次の章で解説します)。

※2026年7月時点で、メーカー系サービス2社(ヤマハピアノサービス・カワイ)、楽器店3社(島村楽器・JEUGIA・宮地楽器)、個人経営の調律師7社の公開料金を調査して算出しています。

アップライトピアノの調律の値段・相場

ご家庭で最も多いアップライトピアノは、1回あたり12,000〜18,700円、中心価格帯は15,000〜17,000円前後です。調査した12社の内訳は次の通りです。

  • メーカー系(ヤマハ・カワイ):16,500〜17,600円
  • 一般の楽器店:15,400〜18,700円
  • 個人経営の調律師:12,000〜18,000円

定期的に調律していて大きな不具合がなければ、作業時間は1〜2時間程度が目安です。ピアノには約230本の弦があり、それぞれの音程を確認しながら調整していきます。

グランドピアノの調律の値段・相場

グランドピアノは構造が複雑で調整箇所も多いため、1回あたり14,000〜23,100円、中心価格帯は18,000〜21,000円前後とアップライトより高めです。

  • メーカー系:19,800〜21,450円
  • 一般の楽器店:18,700〜23,100円
  • 個人経営の調律師:14,000〜22,000円

海外製ピアノや特殊な機種、コンサート・録音用の調律では、通常料金と異なる場合があります。予約時にメーカー名と型番、使用目的を伝えて確認すると安心です。

依頼先による値段の違い

全体としては、メーカー系はやや高め、個人調律師は比較的安めの傾向があります。ただし、依頼先の種類だけで料金が決まるわけではありません。

今回の調査では、次のような違いが確認できました。

  • 個人調律師でも高めの料金設定がある
    アップライト18,000円、グランド22,000円に設定している例があります。
  • 楽器店でも比較的安く依頼できる場合がある
    アップライト15,400円程度から依頼できる店舗がありました。
  • 個人調律師には定期調律や複数台の割引がある
    前回の調律から短期間で再依頼した場合や、同じ場所にある複数台をまとめて依頼した場合に、割引料金を設けている事業者があります。
  • 楽器店には購入者・会員向けの割引がある
    その店舗でピアノを購入した方や、会員を対象に割引料金を設けている場合があります。
  • 個人調律師は出張費が無料になる場合がある
    活動エリア内であれば、出張費を無料または基本料金込みとしている事業者もあります。

このように、同じメーカー系・楽器店・個人調律師でも、料金や割引の条件は異なります。

比較する際は、基本料金だけでなく、次の項目を含めた支払総額を確認しましょう。

  • 出張費
  • 定期調律・複数台・会員などの割引
  • 長期間調律していない場合の追加料金
  • 修理・部品交換の費用

初めて依頼する場合や、長期間調律していない場合は、2〜3社に出張費や追加料金を含めた総額を確認すると比較しやすくなります。

表示料金が相場より安い場合も、安いこと自体が問題なのではありません。出張費や長期未調律料金、修理費が別料金になっていないかを確認しましょう。

お住まいの地域の調律師を探す

出張してもらえる調律師は地域によって変わります。当サイトでは地域別に調律師の情報をまとめていますので、あわせてご覧ください。

埼玉のピアノ調律師一覧

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10年・20年ぶりのピアノ調律はいくらかかる?

「実家のピアノをもう一度弾きたい」「子どもが習い始めたので眠っていたピアノを使いたい」——久しぶりの調律で一番気になるのは、追加料金だと思います。

経過年数別の割増料金の目安

多くの調律業者では、前回の調律からの経過年数に応じて割増料金を設定しています。相場は1年経過ごとに+1,000〜2,200円程度です。

前回の調律から追加料金の目安(アップライトの場合)
1年程度基本料金で対応されることが多い
2〜5年1,000〜5,500円程度
5〜10年+5,000〜13,000円程度
10年以上+10,000〜15,000円以上
(+修理が必要になる可能性)
20年以上要見積もり(修理・オーバーホールの検討も)

音程が大きく下がっている場合は、通常より作業時間がかかったり、音程を安定させるために追加調整や複数回の調律を提案されたりすることがあります。10年以上空いている場合は、割増料金に加えて次項の修理費がかかるケースが増えてきます。

長年放置したピアノでよくある追加修理と費用

長期間使っていないピアノで多いのは、湿気による部品の固着、フェルトの虫食い、弦のサビなどです。よくある修理と費用の目安は、次の「調律当日に追加費用が発生するケース」の表をご覧ください。

調律で直らないケース(オーバーホール・買い替えの判断目安)

内部の消耗が激しい場合、部分修理では対応しきれず、全部品を分解・交換するオーバーホール(数十万円〜100万円以上)が必要になることがあります。

調律当日に追加費用が発生するケースと修理料金の目安

基本料金以外に費用がかかるのは、主に次の4つのケースです。

  1. 調律の間隔が長い(前述の割増料金)
  2. 部品の修理・交換が必要(下表参照)
  3. 出張費がかかる地域(無料〜3,300円程度が中心ですが、遠方では5,500円以上になる場合もあります)
  4. オーバーホールが必要な状態

当日よくある修理と費用の目安は以下のとおりです。

故障・修理の内容料金の目安
鍵盤が戻らない・音が出ない1本 700円〜
張弦(弦の張り替え)1本 7,000円前後
整調(タッチの調整)10,000〜20,000円
スプリング折れ1か所 1,000円前後
ハンマーシャンク折れ1台30,000円
フレンジコード切れ交換1つ1,000円/1台30,000円前後
パンチングクロス交換1台 10,000〜25,000円程度
鍵盤交換1本 10,000円前後
オーバーホール数十万円〜100万円以上

※料金は業者・部品・ピアノの状態により変動します。あくまで「提示された金額が極端に高くないか」を判断する目安としてお使いください。

出張費の相場と無料になるケース

出張費の扱いは、大きく2つのタイプに分かれることが多いです。

タイプ1:定額を公表している(メーカー系・楽器店に多い)

  • カワイ:3,300円(拠点から25km以内)/3,850円(25〜50km)/それ以上・離島は実費
  • 楽器店3社:1,100円〜5,500円程度と、地域や距離によっては、それ以上かかる場合があります
  • ヤマハピアノサービス:金額非公開(見積もり時に案内)

タイプ2:「無料エリア+エリア外は実費」方式(個人調律師に多い)

今回調査した個人調律師7名では、無料エリアを設け、エリア外のみ実費を請求する料金体系が多く見られました。地区ごとに無料〜3,300円の段階制にしている調律師もいます。

出張費は、依頼先の料金体系だけでなく、ご自宅が無料エリアや最安区分に入っているかによって変わります。基本料金だけで比較せず、出張費を含めた総額を確認しましょう。同じ調律師でもエリア次第で0円にも数千円にもなります。だからこそ、お住まいの地域を拠点にしている調律師を選ぶのが、出張費を抑える最も確実な方法です。前述の「[お住まいの地域の調律師を探す]」から、地域別のページをご覧ください。

なお、いずれのタイプでも見積もり時に「出張費込みの総額」で確認することをおすすめします。

追加修理を提案されたときの対応

ほとんどの調律師さんは、作業前にピアノの状態を確認し、修理が必要な箇所を先に説明してくれます。大切なのは、その場で決めなくてよいということです。

予約時に「追加費用が発生する場合は、作業前に金額を教えてください」と伝えておくと安心です。緊急性の低い修理であれば、見積もりを持ち帰ってから検討しても問題ありません。

見積もり前に確認したい5つのチェックリスト

初めての依頼や久しぶりの調律で失敗しないために、依頼前に次の5つを確認しておきましょう。

  • 追加修理は事前に相談してもらえるか——「修理箇所が見つかったら、作業前に金額を教えてもらえますか?」と一言確認
  • 見積もりの内訳は明確か——基本料金・割増・出張費が分かれて提示されるか
  • 2〜3社で相見積もりしたか——特に10年以上ぶりの調律は金額差が出やすいため有効
  • 実績・所属団体を確認したか——調律師の経歴や、一般社団法人日本ピアノ調律師協会などへの所属は判断材料になります
  • 口コミ・評判を調べたか——[地域別の調律師紹介ページ](前述)や口コミサイトで、地域の評判を確認

この5つを押さえておけば、想定外の高額請求に遭うリスクは大きく下げられます。

ピアノ調律の依頼から完了までの流れ

初めての方向けに、依頼から完了までの一般的な流れをまとめました。

  1. 問い合わせ・日程調整——ピアノの種類と前回の調律時期を伝えるとスムーズです
  2. 訪問・状態チェック——調律師がピアノの状態を確認します
  3. 見積もり・作業内容の説明——ここで金額を確認できます。納得してから作業開始
  4. 調律作業——約1〜2時間(状態により前後します)
  5. 支払い・完了——次回の調律時期の目安も聞いておきましょう

金額はステップ3の時点で確定するため、「作業が終わってから初めて金額を知る」ということは通常ありません。この点を知っておくだけでも、安心して依頼できるはずです。

調律の値段を抑えるコツとピアノを長持ちさせる管理方法

調律の出費を抑えるいちばんの方法は、意外かもしれませんが年1回の定期調律を続けることです。間隔が空くほど割増料金と修理リスクが増えるため、結果的に定期調律が最も安上がりになります。

あわせて、日頃の管理で故障を防ぐこともできます。

  • 温度:15〜25℃を目安に、急激な温度変化を避ける。エアコンの風が直接当たらない位置に
  • 湿度:40〜60%を維持。ピアノの故障原因の多くは湿気です。湿度計の設置がおすすめ
  • 設置場所:直射日光の当たる窓際、床暖房の上、暖房器具のそばは避ける
  • 定期的に弾く:定期的に弾くことで、音が出ない鍵盤や動きの悪い箇所に気づきやすくなる

なお、密閉された倉庫・納戸・押し入れでの保管は、湿気や害虫の被害を受けやすいため避けてください。

こうした管理を続ければ、ピアノは数十年単位で使い続けられる楽器です。「うちのピアノはあと何年使えるのか」が気になる方は、下記記事もあわせてご覧ください。

【関連記事】ピアノの寿命の平均は?使用頻度やメンテナンス状況でも左右する

自分で調律はできる?

チューニングハンマーなどの専用工具を揃えれば物理的には可能ですが、おすすめはしません。ピアノの調律は専門の養成課程がある技術職で、素人が行うと弦やピンを傷め、かえって高額な修理につながるおそれがあります。工具代を考えても、プロに依頼するほうが結果的に安全で経済的です。

以下の記事で、自分で調律を行う方法をご紹介しています。

【関連記事】ピアノの調律を自分でする方法と自分で行う場合のメリット・デメリット

場合によっては買い替え(買取)もオススメ

例えば、10年ぶりの調律となった場合、他にも修理箇所が出てきて、高額な修理費用となる場合もあります。そういった場合は、買い替えや買取も頭に入れておいてもよいかもしれません。

こまめな手入れにより、寿命を延ばすことは可能ですが、ピアノは確実に経年劣化していきます。ピアノの買取市場においても、年式が古くなるにつれて買取価格は下がっていきます。

調律は車でいう車検のようなもので、この機会に、今あるピアノの今後を判断するタイミングでもあります。

一度、車検を通せばもう少しその車に乗ることになりますし、逆もしかり、車検前に新しい車に乗り換えることもあります。ピアノも同じことが言えるでしょう。

まとめ|ピアノ調律の相場を知って安心して依頼しよう

最後に、この記事のポイントをおさらいします。

  • 調律1回の値段の相場は、アップライト12,000〜18,700円/グランド14,000〜23,100円(2026年7月・12社調査)。このほか出張費が別途かかる場合がある(無料〜3,300円程度が中心)
  • 値段を左右するのは業者のタイプより地域と各社の料金方針。2〜3社の比較が確実
  • 出張費は無料エリアに入っているかどうかで0円〜数千円変わる。「出張費込みの総額」で確認を
  • 前回の調律から間が空くほど割増料金がかかる。1年ごとに+1,000〜2,200円が目安(割増なしの調律師も)
  • 追加修理はその場で決めなくてよい。事前に「金額を聞いてから判断したい」と伝えておく
  • 年1回の定期調律が、長い目で見ればいちばんの節約になる

ほとんどの調律師さんは、大切なピアノを丁寧にメンテナンスしてくれる誠実なプロです。相場という「ものさし」を持っておけば、安心してお任せできます。

監修者:志塚 洋介

志塚行政書士FP事務所
■証券会社で個人の資産コンサルティング業務を経験。不動産会社へ転職し管理不動産の入出金管理を行う。その後独立し、行政書士として相続・遺言の手続き代行など民事を中心に、FPとしては証券会社での経験を活かし資産運用や不動産関連を中心にアドバイスやセミナー、執筆活動など幅広く業務を行っている。また、YouTubeでの投資情報動画も好評。
■専門・得意分野 資産運用・相続・遺言・許認可・各種文書作成
■所有資格 ・行政書士 ・CFP ・1級FP技能士 ・宅建士 ・マンション管理士

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