ピアノ買取不可となるケースは?諦める前のチェック項目を解説

時計アイコン 2022年11月26日(公開:2021年12月15日)
ピアノ買取不可となるケースは?諦める前のチェック項目を解説

今回はピアノ買取店にお見積りを依頼しても買取不可になる可能性が高いケースをご紹介します。

長年寄り添ったピアノとの今後を考え、処分を検討している方のご参考になればと思います。

ピアノが買取不可になるケース

早速、ピアノ買取が難しいケースをご紹介していきます。一概には言い切れませんが、再生可能であることが買取できる基準とも言えます。

ピアノとしての機能を損失

ピアノとしての機能を損失

ピアノ本体に大きなヒビが入っている、鍵盤の音が全て鳴らないなど、ピアノとしての機能を損失している場合は買取が難しくなります。また、外装に問題が無くても、ピアノ内部が虫や鼠の被害に合っている場合は買取不可となるケースもあります。

ただ、一般の人にとって、どこからどこまでのダメージが買取可能で買取不可なのかの判断は非常に難しいです。大きな割れや音が鳴らない場合も、ダメ元でピアノ買取店に問い合わせしてみましょう。

地震や水害などの災害を受けたピアノ

地震や水害などの災害を受けたピアノ

地震でピアノが倒れてしまった、水害によりピアノが水に浸かってしまった、火災により外装が焼けたなど、災害に見舞われたピアノは買取不可となるケースが多いです。

また、エアコンの結露や雨漏りなどでピアノが濡れてしまった場合もダメージ具合によっては買取が難しいケースもあるので、注意しましょう

屋外に長期間保管されていたピアノ

屋外に長期間保管されていたピアノ

室内ではなく、屋外に長期間放置されていたピアノは買取を断られるケースが多いです。仮にブルーシートで覆っていたとしても、底の部分が雨に浸されてしまうとピアノの価値はグッと下がってしまいます。

ヤマハ、カワイ以外の国産ブランドのアップライトピアノ

ヤマハ、カワイ以外の国産ブランドのアップライトピアノ

一概には言えませんが、2021年時点ではアトラス、ディアパソンなどの国産ブランドは買取価格が付かないケースが増えています

日本、海外のピアノメーカー(ブランド)一覧|完全ガイド

弊社では他社で買取不可だったブランドでも3本ペダルであれば、お引き取りが出来るケースもございます。有料処分になる事もございますが、お気軽にご相談ください。

諦めるのは早い。意外と買取不可にはならないケース

一番勿体ないのが、価格が付く可能性があるにも関わらず、自己判断でピアノを有料で処分してしまうことです。

ヤマハ、カワイなら30~40年前のピアノでも買取価格が付く

ヤマハ、カワイなら30~40年前のピアノでも買取価格が付く

先ほど、ヤマハ、カワイ以外の国産ブランドが価格が付きにくい状況とご案内しましたが、一方でヤマハとカワイは古いピアノでもまだまだ需要があり十分に買取価格が付きます。30~40年前のピアノでも価格が付くことが多いので、古いからと言って諦めるのは早いです。実際にヤマハの1975年製造U3Hは現在でも10万円ほどの買取価格が付きます。

外装に傷、くもり、塗装の剥がれなどがある

ピアノの外装に傷、くもり、塗装の剥がれなどがある

外装の小さな傷に関しては査定額にほとんど影響しません。中の木肌が見えるほど深い傷になると査定額に影響する可能性もありますが、買取不可になるほどのダメージではありません。 また外装が曇ってきている、つやがなくなってきている、カビのようなものが斑点になっているなども、修復が可能なケースがほとんどですので基本的には買取可能です。

調律を何十年もしていない

ピアノの調律を何十年もしていない

お客様から調律を10年以上していないけど買い取れますか?とよくご相談を頂きます。調律期間に関しては、長く調律されていないピアノでも問題なく買取が可能です。どちらかと言えば、内部で虫や鼠の被害が無いかや響板の割れが無いかなどの方が査定額に影響します。

消音、自動演奏の故障は買取不可にはならないが、査定額に影響も

ピアノの消音・自動演奏装置の故障は買取不可になる?

消音装置(サイレント)、自動演奏装置の電気装置を取り付けたピアノは、一見は付加価値が加えられ、買取価格アップに繋がると思われることでしょう。 ですが、こういった電子部品の寿命は10年程となっており、却って査定額に悪い影響を与えることもあります

消音装置に関しては騒音問題等も解決してくれる優れた代物なのですが、売却する際には注意が必要です。消音装置付きのピアノをお持ちで高く売りたいとお考えの方は、使わなくなった時点でなるべく早く売却されることをおすすめします。

ピアノ買取業者に査定をしてもらって、買取不可だった場合

ピアノが買取不可になった場合の処分方法

複数のピアノ買取業者に見積もりをしてもらったが、どこも買取不可だった場合の処分方法は以下の通りです。

  1. 自治体の粗大ごみ
  2. 不用品回収業者
  3. オークション
  4. 親戚、知人に譲渡

粗大ゴミに関しては、多くの自治体でアップライトピアノ、グランドピアノは処分不可となっています。従って、不用品回収業者にお願いするのがベターでしょう。自治体によっては自治体指定の不用品回収業者も存在しますので、お住いのエリアで信頼できる業者を探してみましょう。詳しい処分方法に関してはこちらの記事で解説しています。 ピアノ処分方法ガイド|業者別費用や無料引取のやり方を解説

この記事を書いた人

東和樹

東和樹

ピアノワン買取責任者
大切なピアノの最後を気持ちよく迎えられるよう、何よりも丁寧なサポートを心がけて業務を行っております。些細な事でもお気軽にご相談ください。

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