アップライトピアノと電子ピアノの違いを比較|どっちにするかお悩みの方に

時計アイコン 2022年09月13日(公開:2022年08月18日)
アップライトピアノと電子ピアノの違いを比較|どっちにするかお悩みの方に

ピアノを習ってみたい、弾いてみたいと思った時に、自宅の限られたスペースでも楽しめるピアノといえば、アップライトピアノと電子ピアノですよね。

でも、アップライトピアノと電子ピアノは見た目が似ているため、どのような違いがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか?

実は、アップライトと電子ピアノには、たくさんの違いがあります。

今回は、アップライトと電子ピアノの特徴やメリット・デメリットをご紹介しながら、どのような違いがあるのか解説していきます。

どのような目的でピアノを弾きたいのかによっても選び方は変わっていきます。

ぜひ、ピアノの選び方の参考にしてみて下さいね!

アップライトピアノと電子ピアノの違いを徹底比較

アップライトピアノと電子ピアノはデザインやサイズ感が似ているため、どういう違いがあるのか気になりますよね。

そもそも、アップライトと電子ピアノは内部の構造が全く違います。

アップライトとは、グランドピアノと同じくアコースティックピアノまたは生ピアノとも呼ばれます。

一方で、電子ピアノはアコースティックピアノの音源を録音したものをサンプリングとして流れる構造なのです。

そこで、アップライトピアノと電子ピアノの違いを、以下の項目に分けてご紹介します。

 

  • 音が出る仕組みの違い
  • 音色の違い
  • タッチの違い
  • 価格の違い
  • サイズの違い
  • メンテナンスの違い
  • 売却するときの買取価格の違い
  • 音が出る仕組みの違い

 

1つずつ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみて下さいね!

 

音が出る音色の仕組み

アップライトピアノと電子ピアノは見た目は似ていますが、音が出る仕組みに違いがあります。

アップライトピアノ

アップライトピアノは、鍵盤を押す力によってハンマーが弦を叩き、弦の振動が響板と呼ばれる木の板に伝わり音が出る仕組みです。

ピアノ全体で共鳴しているため、美しい音色が作られているのです。

 

電子ピアノ

一方、電子ピアノには、そもそもハンマーや弦がありません。

指先で鍵盤を弾くことで電子的に振動を作り出し、センサーが鍵盤のタッチを感知することで音が鳴ります。

どのように音が出ているのかというと、電子ピアノ内部に、アコースティックピアノの音が録音されていて、叩いた鍵盤に応じてスピーカーから音が流れる仕組みなのです。

そのため、メーカーによって音色が違うほか、高級になればなるほどアコースティックピアノに近い繊細な音の表現が可能なことが多くなります。

音色の違い

アップライトピアノ、電子ピアノは音色の違いもあります。

アップライトピアノ

アップライトピアノは、弦を叩いた振動によって音が出るため、鍵盤を弾く強さによって音色は変わります。

アップライトの音色は、まるみのある柔らかい音と表現されることが多いです。

弾き手によって音色が変化するので、個性のある音色を無限に出せるのが魅力的。

ペダルの使い方によっても音色の響きを調整できるので、表現力を身に付けたい方にもオススメです。

 

電子ピアノ

電子ピアノの内部には、アコースティックピアノから録音された音が組み込まれているので、音源によって音色が決められています。

ピアノの音源はメーカーやスペックによって変わるので、音色の好みを実際に聞いてみるのがオススメ。

電子ピアノの音源には、あらかじめ録音した音を再生する「サンプリング音源」と、リアルタイムに音を作り出す「モデリング音源」があります。

サンプリング音源は、各メーカーが生ピアノの音を1音ずつ録音してあるので、モデリング音源は、サンプリング音源をさらに音の調整・加工したもので、価格も高くなります。

また、電子ピアノにはオルガンやストリングス、ギターなど、ピアノの音色以外にも様々な音色が搭載されているため、1台でオーケストラ気分のように楽しめるのも魅力的です。

 

タッチの違い

アップライトピアノと電子ピアノでは、鍵盤を弾くときのタッチにも大きく違いがあります。

 

アップライトピアノ

アップライトピアノはアコースティックピアノなので、鍵盤は重く重厚感があります。

しっかりと鍵盤を叩かないと音が出ないため、本物の音を鳴らしている感覚が味わえるのもアップライトピアノならではの弾き心地です。

メーカーによっては、鍵盤にグランドピアノと同じ材質を使用していることもあります。

例えば、黒鍵に黒檀調天然木、白鍵にアイボライトを使用することで吸音性があり、鍵盤タッチが手にフィットしやすいこともあります。

メーカーによってタッチの感覚は異なりますので、試しに触って見ることが大切です。

電子ピアノ

一方、電子ピアノは一般的に鍵盤のタッチが軽いのが特徴的で、鍵盤を叩く強さをセンサーが感知することでスピーカーから出る音が変化をもたらしてくれます。

強い力を入れなくても軽いタッチで弾けるため、指や手首が疲れにくいというメリットもあります。

電子ピアノには、以下のように大きく3つの鍵盤の種類があります。

 

  • 樹脂鍵盤

プラスチックのような軽い心地で、力を入れずに手軽に弾きたい場合にオススメです。

 

  • 木製鍵盤

程よい重さが感じられ、アコースティックピアノに近い重厚感を感じられます。

 

  • ハイブリット鍵盤

木製鍵盤に生ピアノの鍵盤アクションも搭載されているので、より本物のピアノらしさを味わいたい方にオススメです。

 

このように電子ピアノには様々な鍵盤の種類がありますが、鍵盤の重さを調整できる機能が付いていることが多いため、その日の気分や曲に合わせてタッチの重さを調整できるのも魅力ですよ。

価格の違い

アップライトピアノと電子ピアノでは価格の違いがありますが、予算の関係で中古の購入にしたい場合もありますよね。

新品と中古の場合で大きく変わりますので、1ずつ解説していきます。

 

アップライトピアノ

アップライトピアノの新品の価格は、安いもので40万円から、高級なもので数百万円するものまでかなり幅広いです。

メーカーごとに鍵盤の弾き心地や音色の響き方などに違いがありますので、まずが欲しいスペックのピアノの金額をチェックしてみましょう。

一方、中古だとアンティークなデザインのピアノが手に入ったり、状態が良ければお得に購入できるのが魅力的。

目安として20年前に購入したピアノであれば、10万円〜20万円前後で購入することも可能です。

前の持ち主の使い方やメンテナンスの仕方によって状態が変わるものなので、中古で購入する際は、以下のポイントをチェックすることが大切です。

 

  • 定期的に調律されていた状態か
  • 弦が錆びていないか
  • ハンマーヘッドがすり減っていないか
  • 響板にひび割れが入っていないか

 

また、信頼できる楽器店でクリーニング状態を確認したり、実際に弾き心地を試すことができれば安心ですよ。

電子ピアノ

電子ピアノの価格はスペックによって大きく違いがあります。

ここで、88鍵盤のスタンダードなモデルを基準として、新品の電子ピアノの大まかな価格帯と特徴をご紹介します。

 

価格帯特徴
5万円88鍵盤揃っている電子ピアノの最安値の目安です。本体とスタンドが別で組み立てて使うものが多く、持ち運びも可能なコンパクトサイズ。
10万円据え置きタイプの大体の最安値。ペダルが3つ揃っているものがほとんど。
15万円生ピアノの感覚に近付けつつ、予算を抑えたい場合にオススメ。
20万円生ピアノの感覚により近付き、人気のある価格帯です。
25万円電子っぽさが無くなり、リアルさが増します。
30万円以上どのメーカーでも、30万円を超えると最高級のグレードになります。弾き心地もアップライトと変わらないくらいになります。

 

電子ピアノにどの程度のスペックまで求めるか決めておけば、選び方としては分かりやすい基準ではないでしょうか。

また、電子ピアノを新品で20万円前後で購入した場合、中古では10万円以下になっている場合が多いです。

かなりシンプルなスペックのタイプだと、ヤフオク!やメルカリなどでは安いもので1万円から購入可能な場合もあります。

実際にメーカーや楽器店などで実物を見れる場合は安心ですが、ネットで購入する場合は慎重に考えた方がいいでしょう。

 

サイズの違い

アップライトピアノと電子ピアノのサイズの違いをご紹介します。

アップライトピアノ

アップライトピアノは、どのメーカーでも一般的には以下のサイズが多いです。

  • 幅:約149〜153cm
  • 高さ:約110cm〜130cm
  • 奥行:約50〜65cm

電子ピアノ

電子ピアノの鍵盤数は49、61、76、88など幅広くありますが、アップライトピアノと同じ鍵盤数は88鍵盤です。

電子ピアノを置くスペースに問題がなければ、88鍵盤を選ぶのがオススメです。

電子ピアノには、大きく分けてスタンダードタイプとコンパクトタイプがあります。

88鍵盤のタイプであれば幅は大きく変わりませんが、奥行に関しては以下のような違いがあります。

 

  • スタンダードタイプ:約45cm
  • コンパクトタイプ:約31cm

 

コンパクトタイプなら、部屋のスペースにあまり余裕がない場合でも、スッキリと設置できるので魅力的です。

意外と見落としやすい注意点としては、椅子の収納の分も含めて置く時のサイズ感を考えると安心です。

また、アップライトピアノ・電子ピアノに関わらず壁から10cm〜15cm離すとよいと言われているので、ピアノを置きたいスペースのは余裕を持つことが大切です。

メンテナンスの違い

アップライトピアノと電子ピアノはそれぞれ構造が違うため、メンテナンス方法にも違いがあります。

アップライトピアノ

アップライトピアノは、最低でも1年に1回は調律してもらうことが必要です。

内部に弦やハンマーが組み込まれているため、調律せずに放置しておくと音程が狂うだけでなく寿命も縮めてしまうのです。

定期的なメンテナスを心がけましょう。

 

電子ピアノ

電子ピアノは、故障した部品の取り替えられる期間が決まっているため、約10〜15年の寿命と言われています。

電子ピアノは調律は不要ですが、以下のようなことに気をつけることで寿命を伸ばすことが可能です。

 

  • 不安定な場所に置かない
  • 直射日光が当たる場所や、ストーブの近くに置かない
  • 湿気に注意する

 

売却するときの買取価格の違い

アップライトピアノ・電子ピアノに関わらず、ピアノが古くなっていくことに買取価格は低くなっていきます。買取業者によっても価格が変わるので、一括査定価格で見積もり依頼をするとオススメです。

売却の際はピアノの型番や製造番号が必要になります。

アップライトピアノ

アップライトピアノは比較的新しく状態が良ければ、10万円〜20万円の買取価格が付く場合もあります。

ただ、ヤマハ・カワイなどの有名なメーカーでも2000年以前のモデルは5万円を下回ることが多く、50年以上前のピアノだと、査定金額がつかない場合があります。

また、戸建て住宅で2階からピアノを搬出する場合、クレーンを使う必要がある場合は、搬出料金がかかりその分査定金額が安くなってしまうこともあるので、事前にチェックしておきましょう。

 

電子ピアノ

電子ピアノは、基本的に音が出ない状態だと売れません。

8年以内のモデルで状態が良ければ、1〜3万円前後で売れる場合もありますが、電子ピアノは寿命が短いため、型が古くなるほど売れなくなってしまいます。

どっちが良い?選び方がわからない方へそれぞれのメリットとデメリット

アップライトピアノ・電子ピアノそれぞれに特徴がありますが、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

アップライトピアノのメリットとデメリット

まずは、アップライトピアノのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

  • 生のピアノなので、本物の音色が楽しめる
  • 鍵盤が重く重厚感があるので、本格的な技術が身に付く
  • 価値が下がりにくく、メンテナンスが良ければ一生使える

 

デメリット

  • 音が響くので、気軽に弾けない場合がある
  • 購入価格が高い
  • 定期的に調律しなければいけない

 

アップライトピアノは音の響きやメンテナンスに気を遣いますが、そのぶん本物の音色を楽しめる魅力があります。

本格的にピアノの練習をしたり技術を身に付けたい場合は、アップライトピアノがオススメです。

電子ピアノのメリットとデメリット

続いて、電子ピアノのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • コンパクトで設置しやすい
  • ヘッドフォンを使えば消音モードで演奏できる
  • 調律が不要なのでメンテナンスがしやすい

デメリット

  • 電子ピアノなので本物の音色は味わえない
  • 鍵盤のタッチが軽いため本格的な練習には不向き
  • 寿命が短いので長年使うことは難しい

 

電子ピアノは、アコースティックピアノに近付けた作りとはいえ、やはり本格的な演奏をしたい方にとっては物足りないと感じてしまうかもしれません。

一方で、価格の安さや設置するスペースに困らないという魅力があります。

気軽にピアノを始めてみたいという方には電子ピアノがオススメです。

まとめ

今回は、アップライトピアノと電子ピアノの違いについて深掘りして解説してきました。

それぞれの特徴やメリット・デメリットをお分かり頂けたのではないでしょうか。

ピアノを本格的に演奏してみたいのか、気軽に始めてみたいのか、目的によってピアノの種類やスペックを選ぶことが大切です。

ぜひ、アップライトピアノと電子ピアノの選び方の参考にしてみて下さいね!

この記事を書いた人

東和樹

東和樹

ピアノワン買取責任者
大切なピアノの最後を気持ちよく迎えられるよう、何よりも丁寧なサポートを心がけて業務を行っております。些細な事でもお気軽にご相談ください。

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