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ピアノは様々なジャンルの音楽を楽しむ事が出来て、老若男女問わず幅広い層に愛されている楽器です。
その分、ピアノの売却や処分を検討している時に気になるのが、長い年月を共に過ごしたピアノが引取られた後にどこで、どのようになるのかだと思います。
初めてピアノを購入した・買ってもらったなど、様々な時間と思い出が詰まっている為、手放すまで踏み切れないとのお声も少なくございません。
結論から申し上げると、ピアノ買取業者で手放したピアノは、基本的には修理再生され国内・海外でもう一度誰かの元で弾かれることになります。
今回は中々知ることのできないピアノを手放した後の流れについて詳しくご紹介させていただきます。
目次
ピアノを引き取らせて頂いた後は、以下の工程に沿って、ピアノが再生され再販されます。
次で各工程を細かく解説していきます。
外装から内部まで傷や汚れがどの程度あり、どこを修復すればいいのか・交換が必要な部分等を細かく確認します。
ピアノ全体の外装のホコリや汚れを落としてから、傷等の修復作業をします。
鍵盤掃除・白鍵・黒鍵の貼り替え・ブッシングクロス交換・鍵盤バフを行います。
ペダルや蝶番などの金属部分のさびを取って磨き上げを行います。
外装部分の深い傷から浅い傷まで修正できるよう、時間をかけて剥離・研削・スプレー塗装・磨き上げ行います。
ピアノの内部にもホコリが入り込んでいたり、木くずがおちていますので掃除を行います。
緩くなってしまったピンの調整・交換を行い、サビの除去も行います。
巻線のホコリやサビの除去をします。
劣化で切れてしまっている箇所の張替えやサビの除去を行います。
ブライドルテープ交換・ハンマー交換・ダンパー(フェルト)交換・フレンジ(バットスプリング)コード交換の状態を確認して交換します。
鍵盤の裏側や側面などは汚れやホコリがたまりやすい箇所を掃除します。
ペダル・鍵盤の高さなどを整えてからアクションの調整をします。
440~442Hzに合わせてピッチを決めて音階づくりをします。
音の不揃いがあれば、ハンマーに紙やすりをかけたり針を刺したりして調整を行います。
全ての作業が完了後、国内か海外のどこへ送るか吟味して、様々なルートを使用し再度活躍できる場へお届けしております。
よくいただくご質問で、ピアノが廃棄されてしまう事はあるの?と聞かれることがありますが、当社のルールを元に解説いたします。
稀ではありますが、ピアノがドアを通らない・ピアノ設置後にリフォームを行い、家の間取りが変わった場合などは、搬出前にピアノの解体作業を行い、ピアノを搬出します。
解体を行った場合でも引取り後に必ず再度ピアノを組み立てます。解体となると、そのままピアノは廃棄されるのではないかと思われるかもしれませんが、必ず再度組み立て元の形に戻し、通常通り再生工程を経て、再販されます。
ピアノの買取価格が付かず、お客様から引取費用(有料引取)を頂いて、お引取りとなったの場合でもピアノは廃棄されず、ピアノを修理再生したあと再販されます。
再販されるのになぜ有料でピアノを引き取っていくと疑問に思われるかもしれませんが、有料引取となったピアノは中古市場でも需要が少ない機種となり、再販価格も格安となります。加えて、運送費用や在庫を抱えるリスクもあり、そういった観点からもどうしても有料で引き取らざる得ないケースがございます。
30~40年程前に購入しピアノが古い為、廃棄されてしまうのでしょうか?といったご相談を頂きますが、年数が経っているピアノでも廃棄されることは一切ございません。
実際にヤマハの30~40年程前のモデルであるU3Hなどは、2024年現在も買取価格が付くピアノです。
以下のページで古いピアノの買取価格目安を掲載していますので、ご参考にしてください。
【関連記事】古いピアノの買取価格目安と売却の流れ
火災や水害に合っている、鼠や虫に木材の大部分をかじられている場合など、ピアノとしての機能を大きく損失している場合は、ピアノ買取店では引取りが出来ないケースがあります。
こういった場合は、廃棄物処理業者等がピアノを引取、残念ではありますがピアノは廃棄される形となります。
つまり、著しい損傷が有り、ピアノ買取店が引き取れない状態のピアノ=廃棄となります。
有料引取であれど、ピアノ買取店が引き取れると判断した場合は廃棄は無いとお考えください。(一部、買取業者は廃棄の選択を取っているかもしれません)
以下の記事で、買取不可の基準を詳しく紹介しています。
【関連記事】ピアノ買取不可となるケースは?諦める前のチェック項目を解説
お引き取り後の不安点として、大切にしてきたピアノを廃棄されてしまわないかとのご相談への回答を当記事ではご紹介しました。
繰り返しとなりますが、当社の場合は一切廃棄は行っておりません。ピアノの最期をお考えの方のご参考になれば幸いです。
売却のご決断が中々できない方へ、判断基準を掲載した記事もご用意していますので、こちらもご参考にしてください。
【関連記事】ピアノを売却したあとに後悔しないために|売却判断チェックあり
ピアノの寿命について、下記のページでご紹介させていただいておりますので、是非ご覧ください。
【関連記事】ピアノの寿命の平均は?使用頻度やメンテナンス状況でも左右する
実際に、ヤマハピアノやカワイピアノなどは40年以上前の古いピアノでも、まだまだ活躍できる場がございます。
ピアノの処分を検討している方は、以下のページで処分方法のご紹介をしております。
この記事を書いた人
東和樹
ピアノワン買取責任者
大切なピアノの最後を気持ちよく迎えられるよう、何よりも丁寧なサポートを心がけて業務を行っております。些細な事でもお気軽にご相談ください。