ピアノ買取不可となるケースは?諦める前のチェック項目を解説
目次
ピアノが買取不可(有料引き取りも不可)になりやすいのは、水濡れや火災によって内部まで大きな被害がある場合、長期間屋外に保管されていた場合、響板やフレームなどの主要部分に重大な損傷がある場合です。
一方で、ピアノが古い、長期間調律していない、外装に小さな傷がある、一部の鍵盤に不具合があるという理由だけで、直ちに買取不可になるとは限りません。
買取できるかどうかは、製造年だけでなく、メーカー・型番・保存状態・故障の程度・市場での需要・搬出条件などを確認して判断します。
状態別|ピアノ買取可否の目安
| ピアノの状態 | 判断の目安 | 詳しい解説 |
|---|---|---|
| 全鍵盤が鳴らない・主要部に損傷がある | × | 重大な故障・損傷の解説を見る |
| 水濡れ・火災などの被害を受けている | × | 水濡れ・火災の解説を見る |
| 屋外に長期間保管されていた | × | 屋外保管の解説を見る |
| 長期間調律していない | ○ | 未調律ピアノの解説を見る |
| 小さな傷・くもり・塗装剥がれがある | ○ | 外装状態の解説を見る |
| カビや斑点がある | ○ | カビや斑点の解説を見る |
| ヤマハ・カワイの古いピアノ | ○ | 古いピアノの判断を見る |
| 虫・ネズミ被害がある | △ | 虫・ネズミ被害の解説を見る |
| 一部・複数の鍵盤に不具合がある | △ | 鍵盤不良の解説を見る |
| 木肌が見えている | △ | 外装状態の解説を見る |
| 消音・自動演奏装置だけが故障している | △ | 装置故障の解説を見る |
| ヤマハ・カワイ以外の国内ブランド | △ | 国内ブランドの判断を見る |
○:買取できる可能性あり
その状態だけで、直ちに買取不可になるとは限りません。
△:状態・機種によって判断、減額の対象になる場合がある
メーカー・型番・故障の程度などを確認して判断します。
×:買取が難しくなりやすい
大きな損傷が考えられますが、最終的には写真や状態を確認して判断します。
※この表は一般的な目安です。実際の買取可否や査定額は、メーカー・型番・製造年・状態・需要・設置場所・搬出条件などによって変わります。
ピアノが買取不可(引取自体不可)になりやすいケース

一概には言い切れませんが、再生可能であることが買取できる基準とも言えます。
ピアノが古いことよりも、本体や内部に大きな損傷がある場合の方が、買取は難しくなります。
ピアノ本体や内部に重大な故障・損傷がある
ピアノ本体に大きなヒビが入っている、鍵盤の音が全て鳴らないなど、ピアノとしての機能を喪失している場合は買取が難しくなります。
ただ、一般の人にとって、どこからどこまでのダメージが買取可能で買取不可なのかの判断は非常に難しいです。大きな割れや音が鳴らない場合も、ダメ元でピアノ買取店に問い合わせてみましょう。
重大な故障・損傷の例には、次のようなものがあります。
- すべて、または大部分の鍵盤から音が出ない
- 本体に大きなひびや変形がある
- 響板に大きな割れや損傷がある
- フレームに変形や重大な損傷がある
- 内部の部品が広範囲に破損している
水濡れ・火災などで内部まで大きな被害がある
地震でピアノが倒れてしまった、水害によりピアノが水に浸かってしまった、火災により外装が焼けたなど、災害に見舞われたピアノは買取不可となるケースが多いです。
水濡れは、洪水や床上浸水だけではありません。
- 雨漏り
- 窓から入った雨水
- エアコンの結露
このような水分が内部に入ると、木部の変形、金属部品のさび、フェルトの劣化などが起こる可能性があります。
外から見て大きな変化がなくても、内部に影響が残っていることがあるため、水に濡れた場所や範囲が分かる写真を用意してください。
屋外に長期間保管されていた
室内ではなく、屋外に長期間放置されていたピアノは買取を断られるケースが多いです。
仮にブルーシートで覆っていたとしても、底の部分が雨に浸されてしまうとピアノの価値はグッと下がってしまいます。
諦めるのは早い。買取不可とは限らないケース

一番もったいないのが、価格が付く可能性があるにもかかわらず、自己判断でピアノを有料で処分してしまうことです。
長期間調律していないピアノ
「10年以上調律していないから売れないのでは」と心配される方もいますが、調律期間に関しては、長く調律されていないピアノでも問題なく買取が可能です。どちらかと言えば、内部で虫や鼠の被害がないかや響板の割れがないかなどの方が査定額に影響します。
外装に傷・くもり・塗装剥がれがある

表面の細かな擦り傷。この程度であれば査定額はほとんど変わりません。外装の小さな擦り傷や、表面が曇ってきている、つやがなくなってきているといった状態は、査定額にほとんど影響しません。時間の経過とともに現れるもので、修復が可能なケースがほとんどです。
なお、木肌が見えるほど深く塗装が剥がれている場合は減額の対象になります。この場合も買取不可になるほどのダメージではありません。
カビや斑点がある

カビのようなものが斑点になっている状態も、表面的なものであれば修復が可能なため、基本的には買取可能です。
ただし、カビが発生している場合は、その原因となった湿気が内部にも影響している可能性があります。カビの範囲が広い場合や、内部にも及んでいる場合は、状態をお知らせください。
ヤマハ・カワイなら30〜40年以上前のピアノでも買取価格が付くことがある
古い国産ピアノの中でも、ヤマハとカワイは中古市場での需要が続いています。機種や状態によっては、製造から40年以上経っていても買取価格が付きます。
実際にピアノワンでは、1977年製のヤマハ「U3H」を55,000円で買い取った実績があります。

このように、約40年以上前のピアノでも買取価格が付くケースがあります。「古いから売れないだろう」と決めつけず、まずは査定してみることをおすすめします。
※カワイピアノは近年、古い機種の買取相場が下落傾向にあり、30〜40年前のピアノでも買取価格が付かないケースが増えています。
同じ40年前のピアノでも、需要のある機種で状態が保たれていれば価格が付き、そうでなければ難しくなることもあります。年数はあくまで判断材料のひとつです。
査定額に影響しやすい・買取価格が付きにくいケース
次のようなケースは、程度や範囲によって査定額が変わります。状態によっては買取価格が付かず、有料でのお引き取りをご案内する場合もあります。目安として確認してください。

虫・ネズミの被害がある

ピアノの内部には、木材・フェルト・配線など、虫やネズミの被害を受けやすい部品が使われています。
虫食いやネズミによる被害が確認された場合、状態によっては3万円以上の減額になることがあります。上の写真のような被害が見られる場合は、5万〜10万円程度の減額になるケースもあります。
さらに、内部の広範囲に被害が及んでいる場合は、買取価格が付かなかったり、お引き取り自体が難しくなったりすることもあります。
詳しくは、ピアノ買取でネズミや虫の被害があった際の買取価格への影響は?をご確認ください。
一部の鍵盤に不具合がある
一部の鍵盤だけの問題か、内部の大きな故障が原因かによっても結果は変わります。原因や範囲によっては減額の対象になりますので、現在の症状をそのまま伝えて確認してください。
塗装が剥がれて木肌が見えている

外装の傷は、深さによって扱いが変わります。表面的な擦り傷であれば査定額にほとんど影響しませんが、木肌が見えるほど深く塗装が剥がれている場合は、1〜2万円程度の減額になることがあります。
傷の大きさや範囲によって変わってきますので、気になる場合は、傷の位置と範囲が分かる写真をご用意ください。
実際の傷や故障のあるピアノの買取事例は、故障・傷のあるピアノの買取事例で確認できます。
消音・自動演奏装置が故障している

消音装置(サイレント)、自動演奏装置の電気装置を取り付けたピアノは、一見、付加価値が加えられ、買取価格アップに繋がると思われることでしょう。 ですが、こういった電子部品の寿命は10年程となっており、かえって査定額に悪い影響を与えることもあります。
消音装置に関しては騒音問題なども解決してくれる優れた代物なのですが、売却する際には注意が必要です。消音装置付きのピアノをお持ちで高く売りたいとお考えの方は、使わなくなった時点でなるべく早く売却されることをおすすめします。
詳しくは、ピアノ買取で自動演奏や消音装置付きは査定額に響く?をご確認ください。
ヤマハ、カワイ以外の国産ブランドのアップライトピアノ
一概には言えませんが、アトラス、ディアパソンなどの国産ブランドは、買取価格が付かないケースが増えています。
弊社では他社で買取不可だったブランドでも3本ペダルであれば、お引き取りが出来るケースもございます。
この場合、買取価格が付く「買取」ではなく、費用をいただいたうえでの有料引取をご案内することもあります。
査定を依頼するときに確認しておきたい情報
ピアノが売れるか確認するには、メーカー・型番・製造番号と、ピアノ本体の状態の情報が必要です。
メーカー・型番・製造番号
まず、次の情報を確認してください。
- メーカー名
- 型番(機種名)
- 製造番号
- アップライトピアノ・グランドピアノなどの種類
- 消音装置・自動演奏装置の有無
型番や製造番号が分からない場合は、ピアノの型番・製造番号の調べ方をご確認ください。
ピアノの状態が分かる情報
傷や故障、水濡れ、虫・ネズミ被害など、ピアノの状態で気になる箇所がある場合は、査定を依頼する前に写真を用意しておくと安心です。
写真があると、買取業者が状態を確認しやすくなり、電話やメールだけでは伝わりにくい傷の範囲や不具合の場所も説明しやすくなります。
設置場所と搬出経路
ピアノ本体の状態だけでなく、設置場所や搬出条件も確認します。
- 建物の種類
- 設置階
- エレベーターの有無
- 階段や段差
- 廊下・ドアの幅
- 窓やベランダからの搬出が必要か
- トラックを停められる場所があるか
搬出条件によって必要な作業が変わるため、分かる範囲で正確に伝えてください。
ピアノワンでは、ヒアリング内容をもとに査定します。査定のためにスタッフがご自宅を訪問する形式ではありません。
査定額を確認した後に、売却するかどうかを判断いただけます。
ピアノが買取不可だった場合の対応
複数のピアノ買取業者に見積もりをしてもらったが、どこも買取不可だった場合の処分方法は以下の通りです。
- 自治体の粗大ごみ
- 不用品回収業者
- フリマ・オークション
- 親戚、知人に譲渡
粗大ごみについては、多くの自治体でアップライトピアノ・グランドピアノが対象外となっています。まずはお住まいの自治体で扱いを確認してください。
対象外だった場合は、不用品回収業者への依頼が現実的な選択肢になります。自治体が指定する回収業者が案内されているケースもありますので、あわせて確認してみてください。
オークションやフリマアプリに出品する方法もありますが、この場合は搬出や配送の手配をご自身で行う必要があります。手順や注意点は、ピアノを自分でメルカリやヤフオクで売る手順とメリット・デメリットで解説しています。
親戚や知人に譲る場合も、運送費用は原則として発生します。運搬はピアノ専門の運送業者に依頼してください。
詳しい処分方法に関してはこちらの記事で解説しています。
まとめ|買取不可と決める前に状態を確認する
ピアノが買取不可になりやすいのは、水濡れや火災、長期間の屋外保管、主要部分の大きな損傷、広範囲の虫・ネズミ被害などがある場合です。
一方で、次のような状態だけでは、直ちに買取不可になるとは限りません。
- 30~50年前の古いピアノ
- 長期間調律していない
- 外装に小さな傷がある
- 一部の鍵盤に不具合がある
- 消音・自動演奏装置だけが故障している
買取できるかどうかは、年数だけでなく、メーカー・型番・状態・需要・搬出条件を含めて判断します。
売れる可能性を確認したい方
メーカー・型番・製造番号と、ピアノ全体や気になる部分を確認し、無料査定へ申し込みください。
売却時のトラブルや注意点を確認したい方
査定後の減額、キャンセル、追加費用、業者選びなどは、以下の記事で解説しています。
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買取が難しい・複数社で断られた方
売却以外の処分方法と費用を確認してください。
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この記事を書いた人
代表取締役社長
東 和樹
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