ピアノを買うなら中古と新品どっち?メリット・デメリット

時計アイコン 2025年01月18日(公開:2025年01月18日)
ピアノを買うなら中古と新品どっち?メリット・デメリット

「新品のピアノを買いたいけど、どんなメリットがある?」

「中古のピアノを購入しても大丈夫なのか?」などなど…そんなお悩みはありませんか?

これからピアノを購入される方のお悩みとして、新品がいいのか、中古がいいのか迷われている方が多いと思います。

本記事では、ピアノの新品・中古のメリット・デメリットについて、解説をしていきます。ぜひご参考にしてくださいね!

新品ピアノのメリット

早速ですが、新品ピアノのメリットからお話していきましょう。

ピアノの新品・中古のメリットデメリット1

状態が良い

新品なので、当たり前のことにはなるのですが、やはり誰にも使われていない状態と言った点です。これから自分なりの音を作っていけることや、メンテナンス等も不要ですぐに弾ける点が魅力です。

メーカー保証が付く

楽器店で購入すれば、必ずメーカー保証が付きます。1年~5年程度の保証が付くので、何か不具合があった場合も、すぐに楽器屋に相談すれば、調律・メンテナンスなどを行ってくれますので、初めてピアノをご購入される方も安心でしょう。

価値と寿命が長い

新品なので、売却時の価値が高くなり、買取価格も高くなる可能性があります。(機種や年式による)そして、寿命も長いため、維持費がかかりにくいのもとても魅力な点でしょう。

中古ピアノのメリット

また、中古ピアノのメリットについて紹介していきます。

ピアノの新品・中古のメリットデメリット2

低価格で購入できる

年式は少し古いピアノになる可能性がありますが、低コストでピアノが手に入る点です。新品のピアノより1~2割程度安く購入できるのが魅力でしょう。そして運が良ければ、新品同様の中古ピアノに出会えるかもしれないというのもポイントです。

以下、中古ピアノの参考販売価格となります。

 

モデル中古販売価格製造年
ヤマハU3H約35万円~40万円1980年代製
ヤマハU10A約50万円~55万円1990年代製
ヤマハYUS3約90万円~100万円2000年代製
カワイU10BL約40万円~45万円1980年代製
カワイK70約50万円~55万円1990年代製
カワイK7約70万円~75万円2000年代製

弾きこまれているため、音が響きやすい

前オーナーの使用環境によっては、ピアノを弾きこまれているものがあるので、ピアノの鍵盤の感覚が柔らかく弾きやすくなっています。そのため、音が響きやすいので、すぐにピアノに馴染めるのが特徴です。新品の場合、最初は音になじむのに時間がかかるので、ピアノの鍵盤の感覚が固く、初心者の方には少し難点になる可能性もあります。そのため、弾きこまれている中古ピアノであれば、柔らかいタッチでピアノを弾けるので違和感なく弾けるのではないかと思います。

メンテナンスをすれば長く使用できる

響板割れなど、余程の事がない限り、メンテナンスをしていれば長く使用できるという点です。また、現在売却を考えておらず、自分でピアノを使いこなしていきたいという方であれば、中古のピアノでも充分に使用できるのではないかと思います。

新品ピアノのデメリット

次は、新品ピアノのデメリットについて紹介していきます。

ピアノの新品・中古のメリットデメリット3

価格が高い

新品ピアノの一番のデメリットと言っていい、やはり価格が高い点です。「新品ピアノを買ったのに、中古で同じ機種のピアノを見つけてしまった」など、損をしてしまう可能性が高いというのもデメリットの一つになります。なので、購入時期なども視野に入れてピアノを購入するというのも一つでしょう。

ピアノも物価高の影響を受け、年々販売価格が上がっていってるのもネックです。

 

現行販売モデル新品販売価格
ヤマハb113約50~55万円
ヤマハYU33約110万円~120万円
ヤマハYUS3約130万円~140万円
カワイC380約88万円~92万円
カワイK300約90万円~95万円
カワイK700約130万円~140万円

ピアノによっては納期がかかる場合がある

楽器店に在庫がなかった場合、納期がかかるケースもあります。その場合、ピアノをすぐに始めたいという方には、不向きかもしれません。納期によっては、1か月ほどかかってしまう可能性があるので、注意が必要です。グランドピアノとなると3~6か月待ちとなる場合もあります。

弾きこむまでに時間がかかる

最初は、音色がおとなしい場合があり、弾きこんでいくことで、ピアノ本来の豊かな音に変化していきます。

はじめのうちは、タッチも固く、弾きづらさを感じることもあります。約1~3年ほどかけてじっくり弾きこむことで、自分の音に完成することができるので、辛抱は必要になりますが、自分らしいピアノを作り上げていくことができるでしょう。ただし、音がなじむまでは、調律も頻繁に必要になってくると言われていますので注意が必要です。

中古ピアノのデメリット

そして、中古ピアノのデメリットもご紹介していきます。

ピアノの新品・中古のメリットデメリット4

傷や塗装など劣化している場合がある

メリットと紙一重となりますが、やはり中古ということもあり、外装の塗装剥がれ、小傷などがついている場合があります。中古品として売る際には、必ず修理をして店頭に売り出していることが多いですが、最悪の場合、オーバーホール(全修理)が必要なケースもあるので、中古ピアノを買う際は気を付けた方が良いでしょう。

前オーナーの使用方法や環境に影響されている場合がある

前オーナーの使用方法や、自宅に置いていた環境によっては、これもまた修繕が必要な場合があります。購入する際は、前オーナーがどのように使用していたかも確認して購入を検討するのがよいのではないかと思います。

張りがなく重厚感のない音色になっている可能性がある

ピアノは弾き手によって癖がつく楽器です。そのため、前オーナーがピアノをかなりピアノを使用していた場合、重厚感のない音色に変化している場合もあります。ある程度調律やメンテナンスで直せる点もありますが、もしピアノのタッチや音色にこだわりがあるというのであれば、新品ピアノを購入する方が一番早い方法かもしれません。逆に言えば、初心者の方であればピアノに慣れるためにまずは中古のピアノから挑戦してみてもいいのかもしれません。

購入するなら新品がおすすめ

ピアノの新品・中古のメリットデメリット5

寿命・維持費・音色・売却時の価値を総合的に判断すると、やはり新品のピアノの方がおすすめではないかと思います。筆者個人の意見としては、最初は慣れなくとも自分なりを音を1から作っていけるというのは、やはりとてもメリットだと考えます。また、総合的に判断したときに、中古のピアノの方が修繕費などで値段が新品ピアノよりも上回ってしまう可能性もあるので、その点でいっても新品ピアノの方がおすすめかと感じます。

しかし、予算が決まっている方、これからピアノを習い始める方、ピアノをこれから毎日弾き続けるかまだわからない方、とにかく納期優先の方に関しては、中古ピアノを購入するのがよいでしょう。

まとめ

本記事はいかがでしたでしょうか。筆者も中古ピアノ・新品ピアノどちらも購入し、弾いた経験があるので、どちらともに良し悪しあると思っております。ですが、どちらにせよやはり自分の気に入ったピアノを買いたいという思いがあれば、その思いを大切にされる方がいいと感じています。ぜひ、皆様のピアノ購入の際にお役立てになれば幸いです。本記事もご覧いただきありがとうございました!

この記事を書いた人

東和樹

東和樹

ピアノワン買取責任者
大切なピアノの最後を気持ちよく迎えられるよう、何よりも丁寧なサポートを心がけて業務を行っております。些細な事でもお気軽にご相談ください。

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