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ピアノをお持ちの方は、定期的な掃除をしていますか?
実は、ピアノはとても汚れやすく、汚れがたまりやすい楽器です。
ピアノを1日でも長く良い状態で使うためにも、定期的な掃除はマスト!
そこで今回は、ピアノの掃除の仕方を徹底解説します。
ピアノの掃除の掃除に必要なグッズや、ピアノの掃除の理想的な頻度など、ピアノの掃除に関する疑問がこの記事を読めば解消しますよ!
正しいピアノの掃除の仕方が知りたい方は必読です。
目次
ピアノの掃除はなぜ必要なの?と思った方もいらっしゃると思いますが、ピアノの掃除が必要な理由は多数あります。
以上が、ピアノの掃除が必要な理由です。
ピアノの掃除をしないと見た目だけでなく、音にも影響が出てしまのですね!
実際、調律師も自宅での定期的な掃除を推奨しています。
ピアノの掃除が必要な理由はおわかりいただけたはずです。
そこで、ここではピアノの掃除に必要なものをパーツごとにご紹介します。
ピアノの外側を掃除するに必要なものは以下です。
クロスは、ネル素材の柔らかいものを用意しましょう。
固い素材のタオルや布を使うと、ピアノの表面に細かい傷がつく恐れがあるため避けてくださいね!
毛ばたきも、同様に柔らかい素材のものがおすすめです。
そして、クロスは外装用と鍵盤用の2種類があるため注意しましょう。
さらに、外装用のクロスは種類が多く、ピアノに使用されている塗料の種類によって選ぶべきクロスがかわってきます。
黒い鏡面タイプのピアノの場合は、艶出し成分が配合されているタイプがおすすめです。
木目のピアノの場合は、半艶や艶消し専用クリーナーがよいでしょう。
ピアノの内部は、いわばピアノの心臓部分であり、もっともデリケートな場所です。
自分でできる掃除は限られているため、毛ばたきがあれば十分でしょう。
鍵盤の掃除に使うものは以下です。
クロスと毛ばたきは、先ほどご紹介した「ピアノの外側」用のものを使ってOKです。
鍵盤用クリーナーは、別名キークリーナーと呼ばれます。
ちなみに、アルコールやベンジンは鍵盤の塗装を傷める原因になるため、使用は厳禁です!
ペダルの掃除に使うものは以下です。
ペダルは、汚れが付着しやすく錆が出やすいパーツです。
ピアノ用コンパウンドは、すでに発生している錆を除去し、さらにペダルの変色を抑えることができます。
ピアノの掃除に必要なものが揃ったら、いよいよピアノの掃除です。
ここでも、ピアノのパーツごとに掃除の仕方をご紹介していいます。
まずは、ピアノの外装面(外側)の掃除の仕方をご紹介します。
ピアノの木製の部分に水は大敵です!
濡れた布を使う時は、しっかり絞った上で使用し、乾拭きすることを忘れないようにしましょう。
次はピアノの鍵盤の掃除の仕方をご紹介します。
ピアノの鍵盤も木製ですので、水は厳禁です!
濡れた布で拭く際は、しっかり水気を拭き取りましょう。
ただし、鍵盤の表面にカシュ―(西洋うるし)が使用されている場合は、水拭きはおすすめできません。
カシューは、水を嫌う性質があるため、塗装面が剥げてしまうリスクがあるからです。
30年以上前の、ヤマハやカワイ以外のメーカーのピアノの一部は塗装にカシューを使っているので、不安な方は水拭きは避けましょう。
また、鍵盤の隙間のほこりや汚れを取る時は、決して強く鍵盤を引っ張ってはいけません。
そして、アルコールやベンジンは、鍵盤を劣化させるため絶対に使用しないようにしましょう。
次は、ペダルの掃除の仕方をご紹介します。
ペダルの掃除をする時は、必ずピアノの型番を元にペダルの材質を確認しましょう。
クロームメッキが使われているペダルは、コンパウンドをつけてこすると変色したり傷ができるからです。
この点を踏まえた上で、ペダルは以下の手順で掃除します。
サビが頑固で取れない場合は、タワシにコンパウンドをつけて擦り落とします。
しかし、強くこすりすぎるとも、細かい傷がついてしまうため、力の入れすぎに注意しましょう。
最後は、ピアノ内部の掃除の仕方をご紹介します。
と言っても、自力でできるピアノ内部の掃除は、毛ばたきで埃を落とす程度しかありません。
ピアノの内部の構造は複雑、かつ繊細です。
ピアノの弦は金属なため、サビが発生することはありますが、自分で掃除をすると誤って弦を切ったり、劣化させてしまうことがあります。
また、アクション部分の木材はピアノの保管状態によってはカビが発生することがありますが、自力で掃除しようとして、傷つけてしまう可能性も!
ピアノの内部は、ピアノの発音や音質に影響を与える大切な部分ですので、無理に自分で掃除をせず、調律師など専門家に依頼することをおすすめします。
アコースティックピアノ、いわゆる「生ピアノ」の掃除の仕方をご紹介しましたが、電子ピアノの場合はどのように掃除するのでしょうか?
実は、生ピアノも電子ピアノも基本的に掃除の仕方は同じです。
電子ピアノは楽器であると同時に、電化製品の側面も持ちます。
電子ピアノの掃除をしないと、鍵盤や操作ボタンの隙間にほこりやゴミが入り込み、故障の原因になることも!
生ピアノと違い、メンテナンスは簡単な電子ピアノですが、長く愛用するためにも定期的な掃除はマストです。
ピアノの掃除の仕方をご紹介しましたが、読者の方の中には「どれくらいの頻度で掃除すればよいの?」と思われた方もいるはずです。
クリーナーなどを使った掃除は、週に1回程度で十分です。
その他、鍵盤の埃や、外側の埃は気になった時に毛ばたきで落としましょう。
そして、ピアノは定期的な掃除も大切ですが、それ以上にピアノを綺麗に保つための心がけが大切です。
ピアノを綺麗に保つということは、すなわちピアノを良い状態で保管するということ!
ピアノの寿命を延ばすことにも繋がるため、ぜひ実践しましょう。
ピアノは定期的な掃除も大切ですが、普段から綺麗な状態を保つようにすることがより大切です!
そこで、ここではピアノを綺麗に保つための心がけを5つご紹介します。
ピアノは適切な場所に置くことで、綺麗な状態を保ちやすくなります。
まず、ピアノを設置する理想的な環境は以下です。
- 温度は約20度(±5度)
- 湿度は約60%(±10%)
- 直射日光が当たらない
- 壁と密着していない
上記の条件を満たすのが難しい場合は、エアコン、加湿器、除湿器を設置して温度と湿度を調節しましょう。
湿度が高いと、調律が狂いやすくなるだけでなく、ピアノの内部にカビが生えてしまう可能性もあるからです。
また、キッチン付きリビングにピアノを設置する場合は、ピアノはキッチンの近くは避けましょう。
湯気や煙、油でピアノが汚れてしまう上、湿度も高いためピアノが劣化する原因になりがちです。
その他、ピアノの近くでたばこを吸うと、ヤニがピアノに付着してしまうことも!
ピアノは設置場所によって、保管状態に大きな差が生じるので、できるだけピアノにとって理想的な条件を満たせるよう工夫しましょう。
ピアノに触れる前は手を清潔にすることを徹底しましょう。
手の皮脂、汚れ、汗は、ピアノが汚れる原因の一つです。
「ピアノに触る前を手を洗う」を習慣にするだけで、ピアノをある程度綺麗な状態でキープすることができます。
また、除菌スプレーやジェルを使った後は、完全に手が乾くまでピアノに触れないのも大切なポイントです。
水気は鍵盤の劣化の原因になるため注意しましょう!
ピアノを綺麗な状態で保つには、カバーで保護することも非常に有効です。
カバーはピアノカバーの他、ペダルカバーも販売されています。
ピアノカバーをかけておけば、手垢や汗などが付かない分綺麗な状態をキープしやすくなります。
ただし、カバーをかけっぱなしにすることはおすすめしません。
内部に湿気がこもりやすくなるため、カビの発生や劣化を招く可能性もあるためです。
ピアノは定期的に換気することで、内部も綺麗に保つことができます。
グランドピアノは、演奏する際に屋根を開ける方が多いでしょう。
一方、アップライトピアノは蓋を閉めた状態で演奏することが多いはずです。
しかし、常に蓋が閉まった状態だと、内部の状態を把握しにくい上、湿気が溜りカビが発生してしまうことも!
時には、害虫が沸いてしまうこともあるため、定期的に蓋を開けて換気しましょう。
そのためにも、普段からピアノの上には物を載せたり飾らないことをおすすめします。
ピアノを綺麗に保つには、定期的なメンテナンスがマストです。
ピアノの外側、鍵盤、ペダルの掃除は自分でもできますが、内部は複雑かつデリケートなため、プロに依頼する必要があります。
ピアノ内部の掃除は、ピアノクリーニングサービスの他、調律師も対応しています。
調律の際に、内部の掃除を依頼すればやってもらえますのでお願いしてみましょう。
ちなみに、調律の理想的な頻度は1年に1度と言われていますが、実はピアノの状態によって異なります。
新しいピアノは、音程が狂いやすいため年に最初の数年は1年に2~3回の調律が必要です。
また、弾いていて違和感を感じる場合は、なるべく早く調律を依頼しましょう。
今回は、ピアノの掃除の仕方を徹底解説しました。
大切なピアノを長く良い状態で保つには、定期的な掃除が必要です。
ピアノの掃除は、パーツによって使うものが決まっていて、掃除の仕方もいたってシンプル!
しかし、掃除の仕方を間違えるとピアノを綺麗にするどころか、ピアノの寿命を早めてしまうことにもなりかねません。
1日でも大切なピアノと一緒に過ごすためにも、ぜひ正しい掃除の仕方をマスターしましょう。
この記事を書いた人
東和樹
ピアノワン買取責任者
大切なピアノの最後を気持ちよく迎えられるよう、何よりも丁寧なサポートを心がけて業務を行っております。些細な事でもお気軽にご相談ください。